教育関係者から見た「塾屋」~見学レポート~

読んで実践できる!指導について

教育関係者の方が参観に来ていただきました

この方は、塾屋ができた当初から注目していてくださり、応援してくれている方です

そこで、中3の参加型授業を参観してもらいました

その方の参観後のレポートをお伝えします

 

原文まま


先日、塾屋さんの「塾の授業参観ウイーク」ということで、参観にお邪魔しました。

見学させて頂いたのは、複数人数で行われる参加型授業。
あらかじめ得ていた情報からは、集団授業としてのイメージを持っていました。

・・・塾の集団授業に対して、皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか。

 

私は、「テキストを利用し、先生が問題解説して問題演習をさせる。時間が来たら理解していようがいまいが終了」という成績上位者向けのイメージを抱いており、それは生徒達も同様のようです。自分で勉強ができ、入試の問題パターンや解法テクニックを知りたい、という生徒には、その圧倒的な情報量や指導ノウハウを持った授業が合っていると思いますが、成績中~下位者にはついていけないイメージですね。これは、生徒にとっても一般的に同様のようです。

 

逆に言えば、流行の個別指導塾や家庭教師は、生徒のレベルや進度に合わせることが出来る一方、他生徒の状況がわかりづらいことから、競争心等は芽生えにくいですし、生徒間で生まれる授業の楽しさもないでしょう。更に、講師が常に横にいるため依存心も芽生えがち。

 

集団授業がいい、とか個別指導がいい、などと言うつもりはありません。どちらにもそれぞれのよさがあります。ただ、個人的な経験から、【個別でありつつコミュニケーションが成り立ち、生徒間で良い意味での競争がある】そんな授業が理想でした。

 

しかしながら、それは一般的に考えれば特殊なパターンでした。同人数の生徒と講師がいれば同様の授業が成り立つというものではないことは、身を持って証明済みです。

 

集団と個別、それぞれにそれぞれのよさがあり、それぞれの欠点がある。その両方の良い部分を取り出すことはできないのかな?
そんな授業をしている塾は無いのかな。
あったら、そんな塾で働いてみたい。

 

 

そんな疑問と思いを抱いていた一年前に、たどり着いたのが塾屋さんのHPでした。
彼とはそれ以来のお付き合いで、様々なお話も折に触れて伺ってきました。

☆集団授業なのに一方通行ではない。
☆皆が参加できる。
☆成績上位者のみが対象とならない。
☆そもそも、テキスト(塾専用教材)を使わない。

塾屋さんが行っているという、このような集団授業、私の中ではイメージ不可能だったのですが。

 

ああ、可能なんだ。」
授業を見せて頂いて、実感できました。

 

一言で言うならば
「経験を持って考え尽くされた授業」でしょうか。

☆集団授業のスタイルとはいえ、時間を上手く利用した、リズミカルかつ秩序がある授業。

☆集団スタイルにもかかわらず、学校では、勉強が苦手で、授業に消極的であると思われる生徒が活発に発言している授業。

☆生徒同士の学びあいやチーム対戦方式により、成績上位者のみが対象にならず一方通行にもならない授業。そして講師への過度の依存もない。

☆そして、テキストはいらない、むしろ無いことで一層の授業効果があるということがよくわかるものでした。

 

例えば、数学の授業の様子は、ゲストが問題番号を選択し、司会者がパネルをひっくり返して問題を発表し、やり取りを行うことで得点を競うクイズ番組を見ているかのようでもあり、「つまらない数学の問題をやらされている」という感覚を受けないものでした。


とはいえ、授業そのものに奇抜さがあるわけではありません。見る人によっては「何でもない授業」かもしれません。
生徒達は真面目にかつリラックスして臨んでいる様子。2時間を通して、常に対話があり、笑いも起きる和やかなムードです。


けれども、同じ講師目線から見れば見るほど大変よく練られており1分たりとも無駄な時間は無いのです。経験値の高い授業です。私自身、中3の同じ単元を指導しているだけに尚更感じます。

 

最後に、帰りの問番、と称して、「授業の最後に、その日の授業内容について質問し、確認してから帰宅」というシステムは、生徒が授業を真剣に理解しながら受けようとする姿勢の向上にも繋がり、更にその日の授業内容を定着させるために大きな役割を果たしている素晴しいものでした。

 

集団授業では、その日の解説・演習内容を終えたら授業終了となり、なんとなく授業を聞いただけで、授業内容が身につかないままの生徒もいるでしょう。これは個別指導や家庭教師でも同様で、「先生に教えてもらって出来た(=自分ひとりでは解けない)」まま授業を終了してしまうパターンが少なくないでしょう。これでは結局学校の授業と変わりませんし、かといって、スパルタ的なムードでの「できるまで居残り!」は現代に即していません。塾屋さんにおける「帰りの問番」は、授業中と同じく、和やかなムードを保ちつつ適度な緊張感を感じさせるものでした。

 

後日、話を伺うと「これは面接対策にもなり、テストで力を出すトレーニングにもなっている。さらには生徒にとって最後を正解で終えることも意義がある。」とのこと。ここまで考えていらっしゃるということに驚きました。

 

常々残念に思うことがあります。
FCの個別指導塾が増えだしてからでしょうか。一部ではありますが、素人による営利目的のコンビニ経営で無責任な塾が存在し、そのような塾を選ぶしか選択肢の無い地域もあること。何のノウハウも実績もなく、成績が上がるわけでもない塾の知名度や宣伝文句、マニュアル営業トークに振り回されて、本来持っているはずの力を出すこともできないまま可能性が閉ざされてしまう生徒達がいることを。


塾は、子ども達の未来に関わる重要な場所。未来を担う子ども達に責任を持てる塾が増えてほしいと願っています。

 

塾屋さんのような塾で学べる子ども達は幸せだと思います。このような塾で学べる子ども達が増えてほしいと、同業者として願わずにはいられません。


身に余るお言葉・・・と少し恥ずかしく思いながらも、こうした生の声を届ける意義を感じ掲載しています